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性転換手術という生き方を変える事とありのままを受け入れる事の難しさ。

つい先日、芸能人のGENKINGさんが、性転換手術(性別適合手術)を受け、自叙伝を出されましたが、各メディアで取り上げられ、色々なコメントを目にする機会が多くなり、ちょっと考えてしまいました。

性転換をすると、生き方自体も変わるけれど、それを選択する人としない人は何が違うのだろう・・・

性転換手術(性別適合手術)って何?

とても簡単に説明すると、男性→女性、女性→男性へと見た目だけでなく、身体の一部を手術で変更します。そして、その後に、戸籍を変更します。
しかし、日本では戸籍を変更する為には条件があります。

一  二十歳以上であること。
二  現に婚姻をしていないこと。
三  現に未成年の子がいないこと。
四  生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。
五  その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。

— 性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律、第三条

このような条件が戸籍上の性別の取扱いの変更には必要なのです。
つまり日本では、手術を必ずしないと、戸籍上の性別は変更出来ない事になります。ちなみに、イギリスとスペインではこの限りでは無いです。

性転換手術(性別適合手術)のリスク

普通に考えただけでもわかりそうな感じのリスクが沢山ありますよね。外科的手術なので、当然ですが手術の失敗、痛み、後遺症など、健康だった身体にメスを入れる事になるわけなので、当然ですがリスクはそれなりに大きいものとなるでしょう。
そのため、そのリスクを背負ってまで手術をして性転換をするのか、今の戸籍、見た目をありのまま受け入れて、手術を諦めるのか?というのは、それぞれみなさん、悩まれる方が多いようです。数年間もかけて自分の気持ちと向き合っていく方も多いと聞きました。

命の危険があるほどのリスクを乗り越えて、性転換手術は行われるのです。自分が同じ立場になったら、そのリスクは正直乗り越えられる自信がありませんね。

そのくらい、大きなリスクが待っているのが性転換手術です。

自分の脳内が男だったら・・・

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考えた事ありますか?自分自身の脳内と身体が一致しなかったら。。。もし私の脳内が男だったら、自分の身体を使って・・・えへへへへ・・・なんて漫画をたまにみかけますが、あり得ない話ですよね。

絶対に触りたくなくなる気がします。

意識は男なのに、毎月生理もあれば、学校の制服はスカートはかなければならないとか・・・かなり苦痛な気がします。逆も同じでは無いでしょうか?

 

でも、戸籍を変更するためには、様々なリスクを乗り越えて、大金を使い、手術をして、やっと普通が手に入るわけです。「普通」と書きましたが、性転換をすることが、やはり普通なわけは無いワケで、当然ですが周りからの色々な感情に晒される事にはなるでしょう。

 

生まれ落ちた時から、身体と意識が一致しない病気。それがGID(性同一性障害)です。

ありのままの自分を受け入れる事の難しさ

自分を含めですが、自分自身を受け入れる事ってとっても難しいと思います。それが、さらに身体的にも受け入れるって、もう私の想像を超えますね。

性転換手術のしたくない人が進む道は、ありのままの自分を受け入れるという事しか無いのだと思いますが、そんな簡単な事じゃない。

GIDじゃなくたって自分を受け入れる事は難しいのにね。試練の高さが桁違いです。

 

そのままの自分を受け入れる事が出来た方は尊敬に値しますね。でも、性転換手術をした方も、また違った試練を乗り越えた方々なのですよね。そちらも尊敬しますね。

 

自分がもし、同じ立場なら、どちらを選ぶんだろう・・・と考え込んでしまいました。

みなさんなら、どちらを選びますか?

 

生き方を変える? それとも・・・ ありのままを受け入れる?

僕が私になるために (モーニング KC)


性転換手術をリアルに漫画にした作品です。作者の体験談が漫画になっております。良かったら読んでみてはいかがでしょうか?答えが見つかるかもしれません(^-^)